動画(44分28秒)
聖書 ルカの福音書2章1節〜20節
説教 「今日救い主が生まれた」
説教者 タン・ショーン師
通訳 リュウ・ホイイン師
今月の聖句
ルカの福音書2章11節
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
今週の聖句
イザヤ書7章14節
それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。
ルカの福音書からの黙想 ルカ1章前半
ルカ福音書1章でトップバッターとして祭司ザカリヤとその妻エリサベツが登場します。「ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤの組の者でザカリヤという名の祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。」(5節)当時のユダヤはバビロン捕囚から帰還して神殿を再建したもののダビデの時代のような熱心な信仰はありませんでした。マラキが預言して以来400年、預言者は絶えていました。ユダヤの国はローマ帝国が支配し、ユダヤ人ではないエドム人のヘロデが国を治める希望のない暗い時代でした。そんな時代にザカリヤとエリサベツ夫妻は「二人とも神の前に正しい人で、主のすべての命令と掟を落度なく行っていた。しかし、彼らには子がいなかった。エリサベツが不妊だったからである。また、二人ともすでに年をとっていた。」(6~7節)誠実に信仰生活を送っていましたが義務的、習慣的に行っていた面が強いです。ザカリヤは祭司として神殿に入り香をたいて礼拝をささげている時に天使が彼に現れて語りました。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。」(13節)家で雑用している時ではなく、祭司として装束を身にまとい、神殿の中で民の代表として香をたく、最も霊的な信仰の行為をしている時に神様は天使を通して「あなたの妻エリサベツは男の子を産みます」との告知をしました。本来なら「ハレルヤ、主よ、感謝します。」と応答すべきでありました。しかしザカリヤの返答は「私はそのようなことを、何によって知ることができるでしょうか。この私は年寄りですし、妻ももう年をとっています。」とそんな事はあり得ないと不信仰な応答をしています。このザカリヤに天使は「見なさい。これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時が来れば実現する私のことばを、あなたが信じなかったからです。」と宣告しています。神のことばはその時が来れば必ず実現する事を私たちは信じなければなりません。祭司ザカリヤと違ってその妻エリサベツは「主は今このようにして私に目を留め、人々の間から私の恥を取り除いてくださいました」(24節)主の御わざを信じて主をほめたたえています。状況に変化がなく、非生産的な時代においても「その時が来れば実現する主のことば」を信じてクリスマスを迎えましょう。