動画(54分51秒)
聖書 ピリピ人への手紙2章6節〜11節
説教 「平安の使節」
説教者 高橋 博師
今月の聖句
ピレモンへの手紙11節
彼は、以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています。
今週の聖句
使徒の働き1章8節
しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。
ルカの福音書からの黙想 ルカ10章後編
ルカ10章前半でイエス様は72人の弟子たちを宣教に派遣しています。無力無学な弟子たちも聖霊の恵みに由り力ある宣教のわざをなし、信仰によって泊まる場所、食料、語ることば、知恵なども豊かに満たされた宣教旅行でした。弟子たちと共にイエス様も喜んでいます。12弟子は旧約のヤコブの12人の子どもから広がった12部族、イスラエル人への宣教が示され、72はノアの洪水の後、セム、ハム、ヤペテから広がった全世界の民を示しています。イエス様の宣教はまずエルサレム、ユダヤの宣教から始まり、聖霊降臨の後、福音は地の果てにまで拡散されて行きます。聖霊降臨の後、ペテロの説教により3000人の回心、ピリポの宣教によりエチオピア人の救い、迫害者パウロの回心、バルナバ、パウロによるキプロス、ガラテヤ伝道、福音はやがてローマに、地中海世界に、アルプスを越えて北ヨーロッパ、さらに大西洋を越えて南北のアメリカ大陸、アフリカ、アジア、地の果てのような日本にも届けられて教会が建てられています。72人の宣教旅行はその予型であります。世界宣教に従う弟子たちをイエス様は喜んでおられます。10章の後半は良きサマリヤ人の証しです。強盗に襲われて傷ついて倒れている旅人がいます。これは全世界の人々を現しています。強盗はサタンの勢力を現しています。旅人は人類です。人類は旅の途上、サタンに襲われて傷ついています。やさしく介抱したサマリヤ人はイエス様に派遣された72人を指しています。72人は祭司やレビ人と違って資格のない無力な人々。しかしイエス様から派遣された時にいただいた力があります。傷を癒やすオリーブ油はイエス様からいただいた聖霊を差しているでしょう。ブドウ酒はイエス様の贖いの血潮を指しています。ロバは人をイエス様の所に導く愛の働きです。宿屋は傷ついた旅人が癒やされ、神のしもべとなる癒しの場、教会を指しているでしょう。ここにも72人の宣教旅行、ペンテコステの後、聖霊に導かれた名もないしもべたちが、主の力に導かれ、満たされて福音を世界に伝え、福音によって人生を変えられた多くのドラマが生まれて来ました。この主の働きはマルタのように自分の力に頼るのではなく、マリヤのようにイエス様のおことば、愛と力、知恵に満ちたことばを傾聴して、蓄えて、満たされて、導かれて歩むところに祝福があります。シャローム。