2025年5月4日聖日礼拝

動画(41分58秒)

聖書 ルカの福音書9章28節〜36節
説教 「栄光に輝くイエス」
説教者 高橋 博師


今月の聖句

詩篇51篇17節

神へのいけにえは砕かれた霊。打たれ砕かれた心。神よあなたはそれを蔑まれません。


今週の聖句

ヘブル人への手紙1章3節

御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。御子は罪のきよめを成し遂げ、いと高き所で、大いなる方の右の座に着かれました。


ルカの福音書からの黙想 ルカ8章後編

ルカ福音書9章からイエス様は十字架に架かって死に、葬られ、復活するメシヤである事を弟子たちに教え始めておられます。奇跡を行う力あるメシヤと十字架で命を捨て罪の贖いを成し遂げる苦難のメシヤを弟子たちが理解して信じることにイエス様は弟子訓練の焦点を当てています。8章最後の二つの癒しの奇跡はこの二つのメシヤ像をつなぐ接点のようです。会堂司のヤイロが登場します。「彼はイエスの足もとにひれ伏して、自分の家に来ていただきたいと懇願した。彼には十二歳ぐらいの一人娘がいて、死にかけていたのであった。それでイエスが出かけられると、群衆はイエスに押し迫って来た。」(41節)イエス様はナザレやカペナウムの会堂で教えておられました。ユダヤ人の祭司長、律法学者、役人、会堂管理人たちから嫉まれて会堂から追い出され、ガリラヤ湖畔や丘の上でみことばを語られ、奇跡をされました。会堂司ヤイロはイエス様を会堂から追放した人間でした。イエス様に敵対する行為をしていました。しかし12歳の娘が病に罹り死にかけていたのでイエスの足もとにひれ伏して、自分の家に来ていただきたいと懇願しています。イエス様を信じること、会堂から追い出したことを悔い改めること、イエス様を信じて懇願したことからユダヤ人グループから追い出され、会堂司の身分も剥奪されることを覚悟で、イエス様の所に来ています。イエス様は出かけられると、群衆がイエスに押し迫って来ました。群衆によって進行が妨げられるだけでなく、12年間長血を患っている女が群衆に紛れてイエス様に近づき、イエス様の衣の房に触れれば癒やされると言う一途な信仰をもってイエス様にタッチしました。その瞬間イエス様から力が出て女の病は癒やされました。女はそのままこっそりと家に帰ろうとしましたが、イエス様は誰がわたしの衣の触れたのですか、とあたりを見回されました。長血を患い汚れた女というレッテルを貼られ、人に接触することを禁じられていた女がユダヤの律法を犯してまでイエス様に触れて癒しをいただいています。誰がわたしに触れたのですか、女は恐れの中から勇気を出して信仰の告白をしました。これで時間がとられてヤイロの娘は死んでしまいました。失望のヤイロに恐れないでただ信じなさい、と語られイエス様は「娘よ起きなさい」と命じられ、娘は生き返りました。十字架に向かわれるイエス様はこの二人の癒しを通して、信じる者は救われること、苦難の道であっても主イエス様を信じることを教えています。