動画(37分20秒)
聖書 ピリピ人への手紙3章12節〜21節
説教 「救いの完成を目指して」
説教者 高橋 博師
今月の聖句
ルカの福音書2章11節
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
今週の聖句
ピリピ人への手紙3章21節
キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。
創世記からの黙想 創世記48章
48章でヤコブが病気となり、147年の人生を終えることになります。生涯を終える時、ヤコブは3つの事をしています。「全能の神がカナンの地ルズで私に現れ、私を祝福して」(3節)くださったことを1番に語っています。第二番目には、ヨセフの子、マナセとエフライムを私の子にすると言って祈っています。第三番目にはヨセフの子、エフライムとマナセに手を置いて祈っています。第一番目にヤコブは主の恵みの回想をして、全能の神がカナンの地ルズでヤコブに現れた出来事を思い起こしています。創世記28章10~22節に書かれてある出来事です。兄エサウを欺いて長子の権利、祝福の祈りを奪い取った後、エサウの殺意を恐れてひとり母リベカのもとを離れてはるか伯父ラバンのところに逃げていく人生最悪、どん底、孤独の時、神様が夢の中で現れてくださり、主が彼のかたわらに立っておられる経験をしました。「あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻し、あなたを決して捨てない」という約束を受けました。147歳のヤコブは生涯を閉じようとしています。人生の終わる時、ルズの地で神様と出会って、それ以降、ヤコブはこの神様に仕え、神様は約束したことを忠実に守ってくださることを感謝をもって告白しています。第二は「エジプトの地でおまえに生まれた、おまえの二人の子は、今、私の子とする。エフライムとマナセは、ルベンやシメオンと同じように私の子となる。」(5節)と書かれているようにヨセフの二人の子をヤコブは養子にしました。ヨセフはこのことで割り当ての地を2つ嗣業することになり、二倍の祝福を受けることになります。第三にヤコブはエフライムとマナセの頭に手を置いて祝福の祈りをしています。長男のマナセにはヤコブの右の手で、次男のエフライムの頭にはヤコブの左の手で祈っていただこうとヨセフは二人を配置しましたが、ヤコブは手を交差して、右の手で弟のエフライムを、左の手で兄のマナセを祈りました。ヤコブは弟でしたが祝福を受けました。兄は弟に仕えると神様は語られました。ヨセフも11番目の子でしたが今はイスラエルの支配者になっています。イエス様はあとの者が先になり、先の者が後になると言われました。この世では後の者となる人をも顧みてくださる主の愛を信頼しましょう。