2024年10月20日聖日礼拝

動画(36分43秒)

聖書 ピリピ人への手紙2章12節〜18節
説教 「世の光として輝く」
説教者 高橋 博師


今月の聖句

ガラテヤ人への手紙第5章22節〜23節

しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。


今週の聖句

ピリピ人への手紙2章16節

いのちのことばをしっかり握り、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は自分の努力したことが無駄ではなく、労苦したことも無駄でなかったことを、キリストの日に誇ることができます。


創世記からの黙想 創世記42章

神様が夢でパロに告げ、ヨセフが解き明かしたように、エジプト全土及び周辺地域に7年間の空前の大豊作が訪れました。次に襲い来る7年の大飢饉を知っていたエジプトは大豊作の時代に浪費を戒めて国を挙げて7年の飢饉に耐えるため収穫の5分の1を徴収して備蓄しました。7年の豊作の時代、浪費をしていた周辺諸国は飢饉が来ると食料はたちまち尽き果てました。ヤコブは息子たちにエジプトに穀物を買いに行くように命じました。ヨセフの兄たちはエジプト行を恐れて「顔を見合わせていました。」20年も経過していますが弟ヨセフをエジプトに奴隷として売り飛ばした罪意識が兄たちの心を暗く支配しています。兄たちはエジプトに着くや弟ヨセフとは夢にも思わず最高の権力者に額を地につけて食料を求めています。ヨセフは兄たちと即座にわかり、20年前の兄たちの束が伏し拝む夢を思い起こしました。「お前たちは間者だ。」(9節)少年時代ヨセフは兄たちから「お前は父の間者だ。我々のすきをうかがうために来たのだろう」と父ヤコブのスパイ扱いを受けていました。父の気遣いから問安に来ているのに、スパイ扱いされエジプトに売り飛ばされる羽目になりました。「お前たちはスパイだ」と3日間穴のような牢に放り込みました。「我々は弟のことで罰を受けているのだ。あれがあわれみを請うた時、彼の心の苦しみを見ながら、我々は聞き入れなかった。それで、我々はこんな苦しみに会っているのだ。」(21節)神様は義と愛であります。愛の無い義は冷たいもので、義の無い愛は自己中心になります。ヨセフは兄たちの本当の悔い改めを見ようとしました。ヨセフは3日間の穴倉の監禁から彼らを解放してシメオン一人縛って牢に残し、他の9人を穀物と持ってきた銀を袋に戻して飢えている父の家族のもとに返しました。シメオンはヨセフを殺すことやエジプトに売る首謀者であったので、彼をひとり監禁して牢に残したのかもしれません。ヨセフは「私も神を恐れる者だ」と告白しています。過去の問題の清算、罪の問題の処理も浪花節的にめでたしめでたしではなく、また、臭いものにふたをするのではなく、水に流してしまうのではなく、神様と人との前での真実の悔い改めと赦し、和解が必要と創世記は教えています。ヨセフのこの義と赦し、和解を求める中に、神様がイエスキリストを和解のいけにえとして十字架に送ってくださった御業がおぼろげに見えてきます。神様の義と愛、赦し、和解を求めましょう。