2024年9月1日聖日礼拝

動画(41分54秒)

聖書 ピリピ人への手紙1章12節〜26節
説教 「信仰の前進と喜び」
説教者 高橋 博師


今月の聖句

コリント人への手紙第二5章17節

だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。


今週の聖句

ピリピ人への手紙1章21節

私にとって生きることはキリスト、死ぬことは益です。


創世記からの黙想 創世記35章

ヤコブは兄エサウと和解して故郷の地に20年ぶりで足を踏み入れました。ヤコブはシェケムの町に着き、天幕を張る土地をハモルの息子たちの手から買い取りました。ここでヤコブの娘ディナがシェケム人に暴行されシメオン、レビが復讐、シェケム人を虐殺する事件が起こりました。この事件の後ヤコブは「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、衣を着替えなさい。」(2節)と命じています。神からの恐怖が町々に下り、ヤコブと息子たちはシェケムの人々から復讐されること無く信仰の原点のベテルの地に進んで行き、そこで祭壇を築いて礼拝をささげています。ヤコブはベテルから旅立ってイサクを尋ねるためヘブロンへの旅を続けます。旅の途中ベツレヘムの近くのエフラテで、最愛の妻ラケルは難産の末ベニヤミンを産みましたが、難産のためラケルは死に、ベツレヘムへの道端に埋葬され墓碑が建てられました。ベニヤミンの誕生でヤコブの祝福を継承する息子十二人がそろいました。「ヤコブの子は十二人であった」と書かれている同じ22節に「ルベンが父の側女ビルハのところに行って、彼女と寝た」とルベンの罪が書かれています。本来なら長男ルベンが長子の権利を継承するはずですが罪を犯したため権利を喪失しました。二男シメオン、三男レビは割礼を悪用してシェケムの人を虐殺したことで権利を失い、祝福の継承は4男ユダに回りました。創世記のテーマは人類を救う祝福の継承です。主の名を呼んだセツの信仰がどのように継承されていくかです。ヤコブは旅を続けて父イサクの住むヘブロンに到着しました。この時のイサクは168歳、イサクの生涯は180年ですからイサクは晩年十二年間ヤコブと共に暮らす幸せを味わい、祝福のバトンをしっかりヤコブに託して天に帰っていきました。ヤコブをラバンのところに送り出したイサクの妻リベカのその後の消息は書かれていません。リベカはヤコブがラバン宅滞在中にヤコブとの再会を果たせず亡くなっていると思われます。リベカが亡くなった時、乳母のデボラが自分の生まれ故郷でもあるラバンのところに来てリベカの死をヤコブに伝え、その後ヤコブの世話をしたと思われます。ヤコブは波乱の半生を終えて父イサクの待つヘブロンに帰って来ましたがそこには母リベカはいません。35章ではヤコブの親しい3人、乳母デボラ、妻ラケル、父イサクの死が記されています。人の弱さはかなさの中、神様の祝福はしっかりと継承されて行きます。