動画(50分47秒)
聖書 ヨハネの福音書3章1節〜16節
説教 「永遠のいのち」
説教者 高橋 博師
今月の聖句
コリント人への手紙第一12章26節〜27節
一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。
今週の聖句
ヨハネの福音書3章16節
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
創世記からの黙想 創世記33章
ヤコブが自分の故郷へ帰るために取り組まなければならない課題は兄エサウとの和解でした。エサウに対して祝福を奪い取った罪をきちんと謝罪することであります。400人の従者を従えてエサウは来ると言う知らせにヤコブは恐れました。和解の出来ない時、如何にしてエサウから逃れるか。保身のみを考えていたヤコブは一人後ろにとどまっていました。その時、神様の取り扱いがありました。20年前親から離れ一人になった時「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」(28章16節)と神様との出会いを体験しています。エサウと出会う前日一人一番後ろにいるヤコブに主の使いが現れヤコブと格闘をしました。この格闘でももの関節が外れて自分の力に頼れなくなったヤコブはこの時から自力、自我に頼らず、神様の祝福のみに頼り委ねる信仰体験をしています。神様の愛と赦しに満ちた御顔を拝見し、「あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」というみ言葉を思い起こしエサウに出会う備えが出来ました。神様の義の太陽に心を照らされたヤコブの前に400人の部下を引き連れたエサウがやってきました。変えられたヤコブは恐れから解放されて自ら先頭に立ってエサウに向かって行きました。ヤコブは7回土下座して地にひれ伏しエサウに対面しました。人への恐れから解放され、自我の力、人間の力、策略に頼らず、神様の祝福のみに頼る信仰に変えられ、義の太陽に照らされ輝いたヤコブの姿でした。神様はヤコブに働かれるだけではなく、エサウにも働きかけられました。エサウは敵意と恨みを持って400人の手下を引き連れてきましたが、ヤコブが一人単身で近づき、7回土下座をして地にひれ伏す謝罪の姿を見ました。その時、神様はエサウにも働かれました。「エサウは迎えに走って来て、彼を抱きしめ、首に抱きついて口づけし、二人は泣いた。」(33:4)感動的な出会いです。エサウも神様に変えられ復讐心から解放されています。放蕩息子が帰って来た時、お父さんが走り寄って抱きしめ口づけした風景をほうふつさせます。罪を犯した弟息子を赦す父に神様の愛があふれています。兄エサウに恐怖を抱いていたヤコブをエサウは抱きしめます。エサウのこの変化にヤコブは神様の取り扱い、神様の慈愛を見ています。「私は兄上のお顔を見て、神の御顔を見ているようです。」(10節)私たちは天の故郷に帰る前になすべきことが残っているでしょうか。自我の力や策略に頼って戦々恐々とならないで、神様の愛と恵みに真理しましょう。