今月の聖句
コリント人への手紙第一12章26節〜27節
一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。
今週の聖句
詩篇121篇2節
私の助けは、天地を造られた主から来る。
創世記からの黙想 創世記32章
さて、ヤコブが旅を続けていると、神の使いたちが彼に現れた。ヤコブは彼らを見たとき、ここは神の陣営だと言って、その場所の名をマハナイムと呼んだ。」(1~2節)20年前に兄エサウをだましました。殺意に満ちたエサウからのがれてはるか北の伯父ラバンのところに逃避行をしました。神様はヤコブに現れました。「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地につれもどそう。あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(28章15節)20年間、伯父ラバンに何度もだまされてきました。「主はヤコブに仰せられた。あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる」(31章3節)主の御声を聞いてラバンのもとを去りました。狡猾なラバンから離れても、前方には兄エサウが待ち受けています。不安をもって向かったところ、マハナイムで主の使いがヤコブに現れました。ここは神の陣営マハナイムという啓示を受けて心を強くして、兄エサウに使者を送りました。兄エサウは400人を引き連れてやってくる、という知らせにヤコブは恐怖のどん底に突き落とされました。昔の策略家、ずるがしこいヤコブの地肌が出てしまいました。「どうか私の兄、エサウの手から私を救い出してください。彼が来て、私をはじめ母や子供まで打ちはしないかと恐れているのです。」(11節)ペヌエルでの神の臨在の体験をしてもヤコブはエサウを恐れていました。膨大な贈り物を先に進ませてエサウの怒りをなだめようとしました。宿営を二つに分け、一つが打たれても、もう一つを引き連れて逃げようと考えていました。ヤボクの渡しを、妻、子ども、全員渡らせ、ヤコブひとり後方に残りました。罪のない妻、子ども、しもべを盾にしてでも自分を守ろうとしています。神様はヤコブと格闘しています。ヤコブは我を張り続け、神様に服従しません。ヤコブは自我で勝っていても信仰では負けていました。ヤコブが勝利者になるために、神様はヤコブのもものつがいを打たれ、腰に力が入らなくなりました。自我の力の土台を打たれました。神様に明け渡し、祝福をくださいと懇願して、兄エサウに向かう勇気を得たのです。ヤコブ自身彼らの先頭に立って進み、打たれた足を引きずりながらエサウに7回もお辞儀をして対面を果たしました。ヤコブが贈り物をエサウにしきりにすすめたのでエサウは膨大な贈り物を受け取り、セイルの自分の家に帰って行きました。33章20節でヤコブはシェケムで祭壇を築いて神様を礼拝しています。エサウとの和解という20年来の懸案を果たすことが出来ました。義の太陽がヤコブを照らしました。私たちの人生にも懸案があります。主に信頼して懸案に立ち向かいましょう。