2023年10月8日聖日礼拝

動画(44分37秒)

聖書 使徒の働き8章4節〜25節
説教 「行いによって信仰は完成された」
説教者 タン・ショーン師


今月の聖句

ヨハネの福音書6章27節

なくなってしまう食べ物のためではなく、いつまでもなくならない、永遠のいのちに至る食べ物のために働きなさい。それは、人の子が与える食べ物です。この人の子に、神である父が証印を押されたのです。


今週の聖句

ヤコブの手紙2章21節〜22節

私たちの父アブラハムは、その子イサクを祭壇に献げたとき、行いによって義と認められたではありませんか。あなたが見ているとおり、信仰がその行いとともに働き、信仰は行いによって完成されました。


今週の詩篇の黙想

詩篇143篇

  1. 詩篇143篇はダビデの悔い改めの詩篇です。「主よ、私の祈りを聞き私の願いに耳を傾けてください。あなたの真実と義によって私に答えてください。」(1節)切実な祈りで始まっています。「生ける者はだれひとり、あなたの前に義と認められないからです」(2節)罪の赦し、魂の平安を求めています。「主よ。私を敵から救い出してください。」(9節)「あなたの恵みによって、私の敵を滅ぼし、私のたましいに敵対するすべての者を消し去ってください」(12節)と祈っています。政治的、軍事的な敵、生活、経済、肉体を苦しめる敵だけでなく、その背後にある霊的な敵、魂の自由を奪う霊的な敵からの救い、解放を祈っています。

  2. ダビデは王となり国が安定して油断しました。ウリヤの妻、バテシェバと姦淫の罪を犯しました。罪を隠蔽しようとバテシェバの夫、ウリヤを激戦の地に送って殺害しています。預言者ナタンがダビデの罪を糾弾し、ダビデは苦しみの中で告白し、悔い改めました。神様の前にすべての罪は赦されました。ダビデは生涯犯した罪の刈取りをして行かなければなりません。ダビデの子、アムノンが腹違いの妹タマルを仮病を使ってレイプしました。タマルの実の兄アブシャロムは祝宴を催してアムノンを招き殺害しました。殺人の実行者アブシャロムは母の故郷へ逃げて行きました。部下ヨアブの説得でダビデはアブシャロムをエルサレムに返して表面的な和解をしました。やがてアブシャロムはクーデターを起こし、ダビデは命からがら、わずかな部下とともに逃避行となりました。

  3. この逃亡中に祈った祈りがこの詩篇143篇です。この地上に在って罪を犯さないで過ごせる者はいません。ダビデの魂は自責の念、他者の目を気にする思いでなえてしまいます。「朝にあなたの恵みを聞かせてください。私はあなたに信頼しています。私に行くべき道を知らせてください」(8節)「あなたのみこころを行うことを教えてください。あなたこそ私の神であられますから。あなたのいつくしみ深い霊が、平らな地に私を導いてくださるように」(10節)罪を犯さない人は一人もいません。主に告白して赦されない罪はありません。過去の罪が赦され癒され、罪は海の深みにまで沈められて(ミカ7章19節)私たちは新しくされていることを感謝しましょう。シャローム。

2023年10月1日聖日礼拝

動画(44分37秒)

聖書 創世記45章1節〜15節
説教 「神が私を遣わされた」
説教者 高橋博師


今月の聖句

ヨハネの福音書6章27節

なくなってしまう食べ物のためではなく、いつまでもなくならない、永遠のいのちに至る食べ物のために働きなさい。それは、人の子が与える食べ物です。この人の子に、神である父が証印を押されたのです。


今週の聖句

エレミヤ書29章11節

わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている──主のことば──。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。


今週の詩篇の黙想

詩篇142篇

  1. 今日は詩篇142篇からの黙想です。表題には「ダビデのマスキール。ダビデが洞窟にいた時に。祈り。」と書かれています。この洞窟はアドラムの洞窟です。ダビデはサウルから追われていました。ダビデにはイスラエルには安全な居場所がなくなり、敵地ペリシテのガテのアキシュ王のもとに身分を隠してのがれました。そこにおらなくなると荒野のアドラムの洞窟に、さらに死海のそばのエンゲディの洞窟に身をひそめました。

  2. 詩篇142篇はこのような洞窟に身をひそめ孤独な中で歌ったダビデの祈りの詩篇です。「私は主に向かい、声をあげて叫びます。声をあげ、主にあわれみを請います。私は御前に自分の嘆きを注ぎ出し、私の苦しみを御前に言い表します。」(1~2節)声をあげる表現が二度繰り返されています。友や仲間のいない荒地で、聞いてくださる主に向かって声をあげて叫んでいます。この叫びは5節で主は我が避所と発展します。「主よ。私はあなたに叫んで、言いました。あなたは私の避け所、生ける者の地で、私の分の土地です。」叫びが信仰の告白になって行きます。あなたこそ私の避けどころ。

  3. 孤独な中で3節では霊が衰えていきます。霊の衰えの中でも「私の叫びに耳を留めてください。私はひどく、おとしめられていますから。どうか、私を迫害する者から救い出してください。彼らは私よりも強いのです。」と6節で祈り、「私のたましいを、牢獄から連れ出し、私があなたの御名に感謝するようにしてください。」と7節で魂が牢獄から連れ出され、御名に感謝するようにと祈っています。この祈りの後、ダビデはエンゲディに逃れてそこでも洞窟の中に避難しています。その時サウル王が用をたしにダビデのいることを知らずに入って来た時、主に油注がれた者に手を出すことが出来ない。神様が取り除いてくださるとの信仰から、サウルの衣の裾だけを切って、その旨をサウルに告げています。孤立無援の中で、神様御自身に信頼する信仰が養われて行きます。私たちも孤独に陥る時、洞窟のように魂が閉じ込められる時、たましいの弱る時、主に声をあげて泣き、叫び、祈りましょう。「あなたは私の避け所、生ける者の地で、私の分の土地です。」(5節)