主日礼拝説教 2022年11月27日(日)

  • 主日礼拝説教:2022年11月27日(日)
  • 聖書箇所:イザヤ書9章1~7節
  • 説教題:平和の君

●説教音声

●みことば

その主権は増し加わり、その平和は限りなく

イザヤ書9章7節

●みことばの一滴

◎キリストこそ私の平和~まことの平安をいただく者

イザヤは「ひとりのみどりごが私たちのために生まれる」と語りました。ひとりのみどりごの誕生によって平和が実現すると語るのです。そのひとりのみどりごの「主権」、すなわち権威、力が確かにされ、増し加わるところにこそ、まことの平和が築かれるのだ、と語ります。ひとりのみどりごが力を発揮するところに平和が築かれる、ということだと思います。またひとりのみどりごが平和を築いてくださる、ということでもあるでしょう。それとともに聖書は、このひとり子こそ平和そのものである、と語ります。平和は、このひとり子との出会いによって築かれる、ということでしょう。たとえ平和な状況が見えない中にあっても、このお方がともにいて下さる、というところにまことの平和があるということでしょう。この平和、平安は「さばきと正義」(7)とによって堅く立て、支えると言います。

私たちは、平和、平安を生み出すために環境、状況が平和になるようにと願います。しかしその平和は永遠のものではありません。また私たちは、心の平和、平安を求めます。しかしそれも永遠のものではありません。私たちは、かならず永遠のさばき主であるお方の前に立つことになります。いくら環境や状況が平和になっても、また心の中を平安にしても、まことの審き主、真実の正義をお持ちのこのお方の前に、罪びとである私たちは胸を張って立つことが出来ません。まことの平安を、永遠の平安をいただくためには、私の罪、が解決されなければならないのです。そのことを後回しにして束の間の自分勝手な平和のために腐心していることなど滑稽でしょう。最終的な審きが解決されていないにもかかわらず平安だ、平安だ、などといっているのは喜劇であり悲劇です。平安とは、状況の問題でも、単なる心の問題でもありません。信仰の問題なのです。

「実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。また、キリストは来て、遠くにいたあなたがたに平和を、また近くにいた人々にも平和を、福音として伝えられました。」(エペソ2・14~17)
「こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」(ローマ5・1)

「ひとりのみどりご」(6)。十字架に架かり甦って下さった主イエスさま。このお方によって永遠の平和の道が築かれました。私の内にも、また私を取り巻く世界にも平和をつくり出すことのできない私たちを憐れみ、この地に平和をもたらすために主はご降誕くださったのです。平和そのものである主イエスさまの前に自らの罪を悔い改め、主イエスさまに信頼して生きる者は平和をいただいています。主イエスさまとともに歩む者は、この永遠の平和の中に歩むことが出来るのです。

◎平和をつくる者へ

「平和をつくる者は幸いです。
その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。」(マタイ5・9)

主イエスさまを信じ、自らの罪を悔い改め、罪の赦しの確信をいただいた者、そうして神さまとの平和をいただいた者、イエスさまから平安をいただいている者は平和をつくる者として世界に遣わされます。イエスさまを信じる者はみな神の子なのですが、ことさら平和をつくる時、まさに神の子と呼ばれるのです。
主のご降誕を待ち望む季節を迎えました。この季節、私たちの歩みが戦いではなく、平和を築くこととなっているであろうか、と問われます。一日を振り返りつつ、どれだけ平和の道を築くことが出来たであろうか、1年を振り返る時に、私の言動が平和を築き、人びとの平安に実を結んだであろうか、また自らの生涯を振り返りつつ、平安に満ちた人生であっただろうか、と考えさせられます。

「ひとりのみどりご」が私たちとともにおられると聖書は語ります。このお方の主権が私の歩みの中に確かにされるとき、私たちはまことの平和をつくる者、神の子と呼ばれる道を歩みます。

●祈り

自らの罪が解決されないところにまことの平和、平安はありません。主の十字架を仰ぎ見、あなたの前に自らの罪を悔い改め、罪の赦しの確信をいただき、そうして永遠の平和、平安の中に生かされる者としてください。まことの平安をいただいて、平和の使者として遣わしてください。


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