●奇跡の一年(4)

 桜の花びらが一面に散り敷いている桜色、青々とした新緑の鮮やかな緑、霞のかかった遠くの山の灰色などなど。神さまはこの世界を美しく飾ってくださいました。このさまざまな色合いも、理論的には赤、青、黄の三原色によってすべて作ることができます。絵具ではこの三原色に黒と白とを加えて作ります。逆に舞台のスポットライトのような照明器具などでは光源の強弱を加えることによって作ることができます。プリンターのインクやテレビの画面を見るとよくわかりますね。
 しかしこれはあくまで理論的にということですので、数多くの絵具には混色では作り出すことの難しい色がありますし、またそれぞれには独特の名前が付けられています。単に顔料の名前がついているものも多いのですが、文化を背負っている色もあります。
 日本には数多くの色を表す言葉があります。とき色、えび茶、だいだい、白茶、利休ねずみ、にび色、うぐいす色、若菜色、若芽色、山鳩色、おいみどり、こけ色、ふかみごけ、緑青色、冴青磁色、浅みどり、若竹色、あさぎ色、白群、深川ねずみ、こきはなだ、るり色、さびはなだ、紺青、などなど。微妙な色合いをうつす言葉の多さは人がいかに自然の美しさに心を養われてきたかを物語っています。
 十人十色といいますが人もいろいろな色をもっています。心が養われると微妙な色合いを受け止めるようになります。また色合いの微妙さを学びながら心が成長していきます。

「御霊の賜物にはいろいろの種類がありますが、御霊は同じ御霊です。」(Ⅰコリント12・4)


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