●26聖人を訪ねて(12)

 昼食をと長崎ちゃんぽんで知られている四海楼に向かいましたが、満席で断念。とりあえず近くのレストランで昼食。午後は孔子廊・中国歴代博物館、オランダ坂、出島と観光しました。出島は、歴史の教科書でおなじみです。海に向かって出っ張っている島というイメージですが、開国以降まわりが埋め立てられ、明治37年の工事では扇形の姿も失われたとのこと。戦後復元作業が進み、今は町中にあるテーマパークのような感じで整備されています。大きさは190メートル、70メートルの扇型で、日本武道館とほぼ同じとのこと。この中に歴史的な建物が復元・修復されていました。
 島のはずれには、日本最古のプロテスタント神学校の建物「旧出島神学校」がありました。明治になってからはプロテスタント宣教が盛んになったということでしょう。まだ工事中のところもありましたが、スタンプラリーやミュージアムショップもあり、なかなか楽しめる所でした。
 出島は、キリスト教の布教を禁止するためにポルトガル人を収容した人工島です。17世紀半ばにポルトガル人の来航が禁止されると、平戸にあったオランダ商館がこの出島に移されます。結果、鎖国時代に唯一開かれた貿易・文化の拠点になりました。ポルトガルはローマ・カトリックの国ですが、オランダはプロテスタントの国です。オランダは、布教はせず商売だけをするということで来航が許可されたとか。そのことをかつて日本でご奉仕くださった私たちの団体のオランダ人宣教師のスプロング先生は少し恥ずかしいと言っておられました。


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