●26聖人を訪ねて(8)

 記念碑の後ろには記念館があります。ここにはキリシタンの遺物、古地図、関係図書などがあります。400年の昔、迫害の中に信仰に生きた人々の足跡をたどることが出来ます。
 26聖人像の中の聖パウロ三木像は両手を広げています。「私は国王(秀吉)とこの私の死刑に関わったすべての人々を許す。王に対して憎しみはなく、むしろ彼とすべての日本人がキリスト信者になることを切望する」と十字架上から語りました。
 記念館の横には「日本二十六聖人記念聖堂 聖フィリッポ教会」通称・西坂教会があります。記念館と共にガウディ研究の第一人者である今井兼次という建築家によるものだそうで、サグラダファミリアを彷彿とさせる二つの塔がシンボルです。中の礼拝堂には16~17世紀にスペインでつくられたであろう十字架があり、また二十六聖人の中の3人(聖パウロ三木、聖ヤコボ喜斉、聖ヨハネ五島)の遺物(遺骨)がありました。350年間、フィリピンにて保管されていたものが、この教会のために返されたそうです。
 この教会の名前となった聖フェリペ・デ・ヘススは、司祭になるための学びをフィリピンで終えた後、祖国のメキシコに帰る途中に日本の沖合で遭難。25人と共に殉教しました。24歳でした。
 教会を出て殉教者の記念庭園のある中町教会へ向かおうとしましたが、少し休憩しようとうろうろしていると、結局長崎駅に戻ってしまいました。


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