●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(39)

「私たちは今、終わりの時の混乱の中に生きています。この中での大きな危険は、魂を失うことです」

 ナウエンは、魂を失うとは「私たちの中心、人生で見極めてゆく真の召命、使命、霊的な課題などが何であるか分からなくなってしまうこと」また「私たちの周りに起こっているあらゆる出来事に気をとられ、それにのめり込んでしまい、挙げ句の果てにばらばらになり、混乱し、常軌を逸するようになってしまうこと」と続けて語りました。
 この世では旅人である私たちは、いかなる混乱の中にあっても、常軌を逸することなく、神さまの愛の証し人としてしっかりと立ち続けます。この世に固執するならば、この世の終りを前にして慌ててしまうのは当然のことでしょう。しかしこの世では旅人である私たちはこの世に属しているのではないのです。ですからこの世の滅びを前にしても、慌てることなく、淡々と神さまの愛の証し人として生きることが出来ます。
 自分を見失わないでいましょう。神さまが十字架と復活によって愛してくださったその愛を忘れないようにしましょう。神さまが与えてくださった使命を見失わないようにしましょう。いかなる事態にあっても、喜びと感謝、祈りに生きましょう。


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