●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(33)

「イエスは私たちの存在から死という宿命を取り払い、私たちのいのちに永遠の価値を与えてくださいました。」

 イエスさまを信じることによって、過去、現在、将来の罪がすべてゆるされました。それと同時に「永遠のいのち」が与えられました。人生最大の敵であった死が、その力を持たなくなったのです。感謝します。
 私たちのいのちは、最終的には死をもって終るはかないものでしたが、イエスさまによって、その宿命が取り払われ、永遠に変わることのない価値が与えられました。救われた人は自分のいのちに永遠の価値が与えられたことを感謝し、大切に歩みます。
 永遠のいのちを単に死んで終わりではないと考えるだけならば、いわゆる「霊魂不滅」と同じようなもので決して聖書の語るものではありません。聖書は、今生かされているこの私のいのちが「永遠」に結びつけられたと語るのです。
 永遠とは終わりがない、尽きることがないということですから、いのちをすり減らすような「使命」に生きる時も、枯れ果て、燃え尽きることがありません。かえって喜びに溢れるのです。また変わることのない「価値」を持った自分のこのいのちを、どのような状況、どのような状態にあっても、大切に生きて行こうとします。死んでも永遠のいのちがあるのだからと今のこのいのちを粗末にしたり、いい加減にしたりしてしまうのは信仰者の生き方ではありません。信仰に生きる者は、自分のいのちも、隣人のいのちも真実に大切にします。


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