●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(31)

「自分の気分をコントロールすることはとても難しいことですが、霊的な生活の修練をしっかりと身につけることで、少しずつ気分を乗り越えることができます。」

 感情の生活と霊の生活とは同じではありません。感情の生活は、その時の気分によって浮き沈みする生活です。それに対して霊の生活は、変わることのない神さまの愛によって支えられている生活ですから、平安な生活であり、ゆるし、愛、喜び、感謝の生活を生み出します。
 もし信仰生活が感情や気分の上に成り立っているならば、その時の気分によって神さまを感じたり感じられなかったりと揺れ動く生活、平安のない生活となるでしょう。信仰生活は感情や気分の上にではなく、霊的な生活の上に成り立たせなければなりません。そのためには気分を乗り越えなければならないのです。
 気分を乗り越えるためには「霊的な修練」が必要であるとナウエンは語ります。霊的な修練とは、「福音書を読み、詩篇を祈り、新しい日を神に感謝する時を持つ」ことである、と続けて語っています。少しの時間でもよいので、聖書を読むこと、祈ることを積み重ねていくことです。地道なことです。劇的な変化は見えないかもしれません。しかしこの修練によって少しずつ気分を乗り越えることができ、平安な生活を送ることができるでしょう。


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