●『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン)より(22)

「イエスは自由に私たちを愛してくださいます。なぜなら、イエスは私たちの愛にたよることがないからです。」

 私たちが隣人を愛する時、自由に、何にもとらわれずに愛しているか、と問われるとなかなかそうではありません。愛そうとする相手の愛に「頼って」います。相手が愛していてくれるならば、愛そうとします。そうでないならば愛そうとしません。相手の愛の度合いに応じて愛そうとします。たくさん愛してくれていると感じるならば、たくさん愛そうとします。そうでないならばちょっとだけにしておこうとします。私たちの愛は本当に不自由です。
 しかしイエスさまは自由に私たちを愛してくださいました。私たちの愛に頼らず、むしろ私たちが罪人であったときから愛していてくださいました。これからもイエスさまは自由に私たちを愛してくださいます。私の愛がどんなに足りないものであっても、それに全く関係なく、愛してくださいます。この自由の愛で愛されていることを知るならば、私たちはおのずと、自由な愛で隣人を愛そうとするでしょう。
 相手が愛してくれたかどうかを量りにかけながら、自分の愛を決めようとすることから解放されたいと思います。相手の言動に関わらずひたすら愛に生きる者でありたいと思います。そこにこそ真に自由に生きる道があります。


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