●デボーションからの黙想2~『カール・バルト一日一章』より(9)

悪魔は存在すると知るべきですが、その時はすぐにも急いで悪魔から離れるべきです。
(『カール・バルト一日一章』より)

 この世界のまことの支配者は神さまです。ですから神さまと悪魔が東西両横綱となって戦っているような土俵がこの世界なのではありません。神さまの前では、悪魔も神さまに従わなければならない限界のある存在です。
 バルトは悪魔の存在を知らなければならないといいます。まるで悪魔など存在しないかのようにのほほんと信仰生活を送ってはならないということでしょう。神さまの支配の中ではありますが、悪魔は狡猾に人間を罪に誘惑しようとこの世界の中で果敢に働いています。日々信仰の武具(エペソ6章11節~)を身に着けて、信仰の戦いを勝利しなければなりません。
 悪魔の存在を知ると共に、知った時には「すぐにも急いで悪魔から離れ」るべきであるとバルトは重ねて語ります。人間が戦って勝利できるような相手ではないというのでしょう。人間にできることは、ただ「離れる」ことです。悪魔との戦いでとるべき武具は「逃げ足」かもしれません。
 悪魔は光の御使い(第2コリント11:14)に変装してやってきますので、人間にとっては魅力に満ちた存在なのでしょう。離れがたい魅力に満ちた存在なのでしょう。だからこそ『離れるべきです」と語っていただかなければなりません。私たちの「逃げ足」は大丈夫でしょうか。


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