●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(17)◎生と死の二つの点で平等な私たち

「われわれは神の慈しみの創造の手によって存在するようになったのであり、われわれの審きを行う者である、この神に向かって歩んでいるのである
アルブレヒト・ペータース(1924~1987)

 ドイツ・ハンブルクに生まれた牧師、ハイデルベルク大学神学部組織神学教授。第2次世界大戦時に召集され兵士となり従軍、戦傷を負った。
 「われわれ」はみな、神さまによって生まれてきました。自分で自分を生んだわけではありません。また「われわれ」はみな、死に向かっています。この点で、すべての人は平等です。立場の違い、経済力や学歴の違い、考え方の違い、成育歴や性質の違い、さまざまな違いを持っていますが、この生と死の二つの点ですべての人は平等なのです。平和な時代は、あるいは満ち足りた状況の中では、この平等感が希薄になり、お互いの違いばかりが目立つようになります。
 神さまを信じるということは、この基本的な点でみな同じであるということを学ぶことです。信仰に生きる者は、お互いの違いなど些細なことであることを知らされています。


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