●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(11)◎愛は神さまから

「いいかね、神さまは、人間を造り、動物も造ってくださった。そして、確かに動物も愛してくださっている。・・・地上で互いに愛し合うすべてのものはほんとうに愛し合ってきたのだし、それは神さまのところに行っても少しも変わりはないのだ。なぜかと言えば、愛し合うということは、神さまから来ることだからね。何がどのようになるのか、それは、もちろん、よくわからないけれどもね。
ディートリヒ・ボーンヘッファー(1906~1945)

 昨年の牧会ずいそうで40回にわたってお分かちしたボーンヘッファー(ボンヘッファー)の言葉です。愛犬のヴォルフを病気で亡くした10歳の少年が涙の中でボンヘッファーを訪ねました。「先生は僕がヴォルフにまた会えるといってくださいますか?」
 ボンヘッファーは「そんなことは分からない」と分別のある答えをするのではなく、断固、短く上記のように語ったのです。
 この言葉を聞いた少年の顔は輝き「涙しながらの微笑」で帰っていきました。少年の輝く顔を見ながらボンヘッファーは、その少年の素朴な信仰にこころ撃たれたと語っています。
 私たちがいただいた愛は私たちの思いをはるかに超えた大きく豊かなものです。愛はあらゆるものとの死の絶望さえも乗り越えさせるものです。私たちはひたすら神さまの愛を語りましょう。


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