●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(7)◎愛のわざ

「あなたの兄弟たちのなかにおられる神のみ顔の前にひざまずきなさい!
カール・ゾンネンシャイン(1876~1929)

 ドイツ西部ラインラント出身のカトリック司祭。職人の家庭に生まれ、19世紀カトリック社会改良運動家の感化を受けました。司祭として除された時の聖句は「貧しいひとに福音を知らせるために」(ルカ4:18)。腎臓病で死去しますが、まるで世界中のひとが集まったかと評されるほど、ベルリンでその時代に行われた葬儀としては最も盛大な葬列になったとか。それだけ多くの人々が敬愛と、感謝と尊敬をゾンネンシャインの働きに抱いたということです。
 宣教の言葉がむなしく響くのではなく、力を持って語られるために、愛のわざに生きることはキリスト者の大切な義務です。「子どもたちのからだを洗い、酔っ払いの世話をし、失われた存在となっている人びとに親切な言葉をかける・・・人びとは、このようなひとの言葉は、よく理解した」とゾンネンシャインは語ります。
 他人(ひと)を見て、そこにイエスさまのみ顔を発見し、そのイエスさまのみ顔の前にひざまずくのです。そこに宣教の言葉の力が生まれます。イエスさまのみ顔を見ずになす奉仕、言葉。時には蔑みと否定の心で成してしまう奉仕、語ってしまう言葉であるなら、実を結ばないどころか、お互いに滅びをもたらしていまうでしょう。
 あなたのなかにおられる神さまのみ顔を発見しなければなりません。


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