●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(5)◎手仕事の効用

「手仕事をすることが、こころを養うよい手段なのです
クリストフ・フリードリヒ・ブルームハルト(1842~1919)

 前回の牧会ずいそうで紹介したブルームハルトの息子さんです。この言葉は、『車輪の下』という小説を書いたヘルマン・ヘッセの父ヨハネス・ヘッセに宛てられた手紙の一節です。ヨハネスはインドで宣教師として奉仕したことがあるそうです。息子、つまりヘルマン・ヘッセは少々問題を抱えていました。父は持て余した息子をブルームハルト牧師に預けることにしました。ブルームハルトはヘルマン・ヘッセを受け入れることにし、その旨をヘルマンの父ヨハネに伝えるために書いた手紙です。
 こころが養われるために、手仕事をする、つまりからだを動かすということです。「からだと魂とは深く関連しあっているということは、神の定め、自然の定めです」と別の書簡では語っています。
 からだと魂・こころは一つです。聖書を手にしてみ言葉を朗読し、ひざまずき手を組んで祈りをし、聖餐式でパンとぶどう汁を食することでキリストを味わい、からだを運ぶことで礼拝生活が前進します。
 ちなみにヘルマン・ヘッセは1946年にノーベル文学賞を受賞しました。
「世の中には実に美しいものが沢山あることを思うと、 自分は死ねなかった。だから君も、死ぬには、美しすぎるものが 人生には多々あるということを発見するようにしなさい。 」(ヘルマン・ヘッセ)


投稿日

カテゴリー:

,

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください