●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(2)◎自分を閉ざさない

「苦しんでいるあなたは、あなた自身が、どのような人間であったとしても、絶望して、自分の苦しみを抱えたままで、自分を閉ざさないでください。
セーレン・キェルケゴール(1813~1855)

 キェルケゴールは、その生涯の大半をコーペンハーゲン(デンマーク)で過ごした哲学者であり信仰者です。
 祝福された人生のためには、自分がどのような人間であるのかを知らなければなりません。自分がどのような人間であるのかは、自分だけを見つめていてもわかりません。神さまの前に「独り」で立つことによって、自分を正しく知ることができます。つまり人間は、イエスさまとのかかわりの中でのみ、自分がどのような人間であるのかを知ることができるのです。
 「死に至る病」とは「絶望」である、「絶望」とは「罪」である、とキルケゴールは語ります(『死に至る病』より)。苦しみの時、誰にもこの苦しみは分からないんだ~、と絶望してしまって自分を閉ざしてしまう罪から解放していただいて、いつも神さまに向かって心を開く者でありたいと思います。十字架において苦しみを担ってくださったイエスさまは、私たちの経験するどのような苦しみも「わかってくださる」まことの神さまですから。


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