●牧師の机2~魂への配慮の歴史より魂への配慮の歴史2(1)◎苦しみが生み出す慰め

「あなたの魂のためには、ほんとうに苦しむがよい。そうすれば、恵みの太陽の光が、あなたの苦しみの涙を乾かすまでに至るでしょう
イェレーミアス・ゴットヘルフ(1797~1854)

 19世紀、スイスの小説家、牧師。ゴットヘルフは筆名で、本名はアルベルト・ビツィウス。貧困の苦しみの中にある人々の側に立ったたくさんの小説を書き表しました。
 苦しみのない人生はありません。しかし苦しみがあるからといって、不幸であるのか、というとそう単純なことでもありません。人から見て苦しみの中にあるのではないかと思う人の中にも幸福に生きる人がいます。逆に何の苦しみもないのではないかという人生を送る人の中にも不幸な人がいます。
 避けて通れない苦しみならば、その苦しみをどのように受け止めるかが、幸福に生きるかそうでないかのカギです。ゴットヘルフは、苦しみを「自分の魂」の問題として受け止めること、そして神さまとの関係、永遠との関係の中で受け止めることを語ります。イエスさまは私たちの苦しみをご存知です。十字架でご自身の命をささげるほどの愛をもって主にある者を支えていてくださいます。主と共に苦しみを受け止め始めるならば、幸福に生きる道が開かれていくのです。


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