●デボーションからの黙想(34)~ボンヘッファー『主のよき力に守られて』より◎弱い者を排除しない

「一番小さな環がしっかりと鎖全体に組み合わさっている時に、鎖は切れない」
(ボンヘッファー、『主のよき力に守られて』より)
 神さまは、隣人をご自身のかたちに従って創造されました。決して私の望むかたちに創造されたのではありません。人間は互いに違いを持っています。その違いに出会う時、自分の好むかたちに造り変えようとするのではなく、その違いこそ神さまの創造のみわざであることを喜びましょう。そして仕え合う道を歩みましょう。
 もし強い者、弱い者がいるならば、何をもって強い、弱いというかは別として、強い者も弱い者も大切な存在です。弱い者のために強い者が存在します。また強い者のために弱い者が存在しています。お互いになくてはならない大切な存在なのです。
 教会は、なにかの目的(たとえば伝道や教会成長、社会的福音など)のために信徒を育て、訓練するところではありません。ただしっかりと組み合わさっている鎖であり続けること。そのこと自体を目的とするところ。それが教会です。ですから教会は神さまの家族なのです。しっかりと組み合わさっているためには、小さく弱く見える環をしっかりと組み合していなければなりません。


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