●デボーションからの黙想(27)~ボンヘッファー『主のよき力に守られて』より◎衣服を造る神

「神は人間のために衣服を造ることによって、衣服というものが彼らの悪のゆえに必要であることを示す」
(ボンヘッファー、『主のよき力に守られて』より)

 創世記3章をみると、罪を犯した人間に神さまが皮の衣を着せてくださったことが記されています(創世記3:21)。罪を犯した人間のために、動物が殺されているのです。罪を犯した人間が生きていくためには、いのちを犠牲にしたあがないが必要であるということでしょう。
 罪を犯し自分たちが裸であることを知った人間は最初自分たちでいちじくの葉をつづり合わせ腰の覆いを作りました。しかし神さまはあらためて動物の衣服を造り彼らに着せてくださいました。自分たちの作った衣服では生きていくのに不十分だったのです。神さまが造ってくださった衣服を着なければ生きていくことができないと神さまはご判断されたのです。
 裸の付き合いの尊さが謳われますが、罪人である人間同士が裸で付き合って果たして幸福な人生が築かれるのでしょうか。罪人である私たちにはみな神さまからの新しい衣服が必要なのです。
 罪を犯し続ける人間のために、2千年前、神さまは決定的な衣服を準備してくださいました。「バプテスマを受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみな、キリストをその身に着たのです。」(ガラテヤ3:27)


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