●森のステージ(3)◎冒険に伴う「有」

「人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にありません。(ヘレン・ケラー)」

 ちょっとうるおぼえなのですが、この言葉は、壮行会にて語られたもうひとつのはなむけの言葉です。
 安全のために何もしないという生き方は、確かに危険なことには出会わないのだと思いますが、それは結局生きていることにならないのですから、人生を豊かに生きるということを考えると最も危険な生き方かもしれません。
 上記の言葉は、決して「危険を犯しなさい」ということをお話しされたわけではありません。青年海外協力隊員たちが派遣される現場は、危険がいっぱいで、安全を考えると笑顔で送り出し、送り出されるようなことではないでしょう。しかしその危険に満ちた冒険を「選択した」ということには、大きな「有」がある、とその先生はおっしゃりたかったのではないかと思います。
 私たちは日々「選択」して生きています。何を食べようか、どこに行こうか、どんな服装にしようか、などなど。あるいは、どのように生きようか、どのような道を選ぼうか、など重要な選択もあります。選択には大なり小なり危険が伴います。しかし危険に満ちた冒険には、冒険をした者でしかわからない充実もある、ということでしょう。信仰の道もその通りかもしれません。


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