●森のステージ(1)◎若さゆえ

「差し伸べられた細い手/助けようとしてきみは助けられる/その手に/求めてやまぬひたむきな心/教えようとしてきみは学ぶ/その心に/・・・(谷川俊太郎)」

 養護学校に勤務する長女が、現職教員派遣枠を利用して青年海外協力隊に応募し、この春から70日におよぶ派遣前訓練を受けてきました。今回、長野県駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所にてその修了式が行なわれるということで、妻と共に参加をしてきました。長女は、修了式後しばらく東近江に滞在し、7月上旬、平成26年度第1次隊の一人として任国の南米エクアドルに出発します。現地では社会福祉部門、障害児・者支援を目的に1年9か月の予定で活動します。エクアドルには10人の仲間とともに派遣されますが、活動地はエクアドル国内でもそれぞれ別の場所になるようで、長女の赴任するあたりには他に日本人はいないようです。
 派遣前のこの訓練の内容は、外国語(長女の場合はスペイン語)の習得や安全管理などとのこと。訓練の始まった春頃は、その過酷さに涙する日も多かったようですが、3か月を経て修了式に臨む姿は過酷さを乗り越えたすがすがしさにあふれていました。
 「森のステージ」と呼ばれるホールでの修了式。式辞、祝辞と続く言葉には「元気で帰ってくるように」との言葉が繰り返されました。今回この駒ケ根訓練所では195名が訓練を修め世界に派遣されます。最も安全といっていい国日本から世界の必要に応えて困難な地に派遣されようとする若者たち。廊下の壁には平成15年度第3次隊に寄贈された谷川俊太郎の詩「若さゆえ」が彼らを見守っていました。(つづく)


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