●牧会の机~魂への配慮の歴史より(33)◎リラックス

「目覚めていること、祈ること、忠実に、完全に身を委ねて、リラックスしていること」
ヨーハン・ハインリヒ・ユングーシュティリング

(1740~1817)
 ドイツに生まれた仕立て職人、村立小学校教師、家庭教師、工場支配人、診察医。また眼科医として知名の人となり、ある報告では眼科医として生涯に手術した白内障患者は2千人を数えるそうです。経済学教授にもなり、最後にはカール・フリードリヒ大公の信仰上の顧問となりました。本名はヨーハン・ハインリヒ・ユングなのですが、30代後半からドイツ語の「穏やか」を意味する語に基づく「シュティリング」と自らを呼ぶようになったとのことです。
 上の言葉は、目まぐるしく移り変わる時代の中にあって、時のしるしをどう見分けるかを説いた手紙の中の一節です。人びとはフランス革命の影響を受けて、世界をパラダイスに変えるとの思いの中、主を離れ、先を急ぎます。つまり地上を天国のようにするがために、目に見える祝福を追い求めるのです。そうして結果主を離れてしまいます。しかしユングーシュティリングは、キリスト者には「主の再臨」の希望が与えられていると語ります。この地上はいつも不完全ですが、キリスト者には天国の希望が与えられているのです。私たちキリスト者には天国の希望が与えられているので、現実の世界には苦しみがありますが、祈りながらリラックスしています。


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