●牧会の机~魂への配慮の歴史より(30)◎そば近くにいてくださる主

「神は・・・私どもが自分自身に近いよりも、もっと近く私どもの側にいてくださいます」
ゲアハルト・テルステーゲン(1697-1769)

 当時オランダに属していたメールス(現在はドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の一都市)に生まれた商人。商品配達の途中でひどい疝痛(腹痛の一種)に襲われ、その時神への祈りに目覚めたとのことです。硬直化した正統派に批判的でしたが生涯改革派の教会員であり続けました。
 自分に一番近い所にいるのが自分だなどと思ってはいませんか。そして自分のことを一番よく知っているのは自分だなどと思ってはいませんか。テルステーゲンは、神さまは自分自身よりももっと近く私たちの側にいてくれるのだと語ります。ですから自分自身のことも自分であれこれコントロールしようとしないでこの神さまにすっかり委ねてしまえばいいのですね。
 別とのころで、キリスト者の生活はコンパスのようなものだと語っています。中心点を支える腕のほうはイエスさまにしっかりと根を下ろしている。そうすれば、もう一方の広く円を描くほうは、いくらでも世界の広がりに応じて八方に向かうことができると。イエスさまにしっかりと結びついている人ほど広く自由な人生を歩むことができるということでしょうか。


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