●はじめまして(40) ◎いのちをゆだねて

 ひとり暮らしで自動車で九州の息子さん家族のところまでドライブされる元気で積極的な教会の姉妹から、ある年の10月初旬教会に電話がかかってきました。身体の調子がおかしいので救急車を呼んだけれどもとりあえず教会にも連絡をしておくということでした。電話口での姉妹の声には明らかに異常が感じられました。とにかく駆けつける、との信条に従って訪問。素人目にも身体の麻痺が少しずつ進行しているようです。そこに救急車が到着。救急隊員によって総合病院に搬送。脳梗塞でした。
 半年後、麻痺を残しつつも退院。再び自宅でのひとり暮らしが始まりました。介護計画を含めた日々の生活と教会生活。牧師や教会はいくつかの面で役割をいただきました。
 今年3月の異動に際してこの方のことをどうするかが私にとってのチャレンジの一つでした。無責任に放り出してしまってはいけません。かといって何かができるわけでもありません。とにかく祈りつつ教会にお委ねをしてきました。
 現在、水曜日と日曜日の集会には欠かさず介護タクシーにて参加しておられるようです。そのほかのことは教会の皆さんがいろいろと配慮をしておられるようです。心配がまったくなくなったわけではありませんが、私が何とかしなければならないなどというのは思い上がりですね。神さまは生きて働いていてくださいます。私たちはいろいろなことを神さまにお委ねしますが、何よりもいのちを委ねます。愛する方々のいのちを。そして私自身のいのちをも。


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