●はじめまして(36) ◎また逢いましょう

 大陸で育つも幼くして両親が他界。天涯孤独となり引き上げて来られた時には戸籍もありません。出会った方に名字を頂かれ何とか日本での生活を始められます。出会って半月経たずに結婚。子どもが与えられ家族を何よりも宝として人生を築いて来られました。向かうものは敵のように厳しく人生を築かれたようです。熱心な息子さんご夫妻の導きで礼拝に出席されるようになりご夫妻で受洗されました。礼拝へはメルセデス・ベンツ、腕にはロレックス。お出会いしたときは少なからず怖そうな感じでした。しかし信仰を持たれて本当に柔和な兄弟に変えられました。救われた当初、毎週のように礼拝でご自分の半生を何回にも分けて証しをして下さいました。
 闘病の末、主にある平安の中、天に帰って行かれました。葬儀のとき、号泣する家族は棺の中の兄弟に向かって「また逢いましょう」。主にある者は天国での再会の希望を頂いています。
 闘病中に息子さんがお父さんの看病の一環として、入院されていた病院で歌の会を始められました。最初はお父さんのために唱歌や歌謡曲を病院のキーボードを伴奏に歌っておられたのですが、患者さんたちが一人二人と集われるようになり一時は病院の多目的フロア―一杯となっていました。この歌の会は兄弟が召天された今も毎週続けられています。


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