●はじめまして(22) ◎白馬大池

 赴任後最初の葬儀をさせていただいた方の奥様がご主人の遺骨を思い出の山に散骨したいと言い出されました。思い出の山は信州「白馬」とのこと。諸事情を考え結局、白馬大池に行くことになりました。
 8月上旬、奥様とお二人の娘さん、娘さんの友人で山岳部の青年(現在はご主人)、私たち家族(子どもは8歳、4歳、2歳の3人。3女はまだ生まれていませんでした)。下の子たちは背負い子(しょいこ)で背負われての登山です。リュックの中には、粉にした遺骨の入った袋。途中雪渓で雪に遭いながら一日がかりで山荘へ。標高2380メートルの紺碧の大池が一行を迎えてくれました。夜には満天の星空。少し天国に近いでしょうか、賛美と私のへたくそなハーモニカ、そして祈りと共に散骨しました。海外での突然の事故の知らせ、2年間の介護、召天、多感な時期をそれぞれに過ごした娘さんたち。様々な思いをこの山での散骨と共に神さまにゆだねられたようです。
 愛する者を失いつつも遺された家族は生きなければなりません。教会は祈りの仲間であると共に、人生の旅路をともにする仲間でもあります。

「主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。」

詩篇121編8節


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