続・牧会ずいそう<144> 知りたがる

 知りたがる!のは人間の本性の一つであろう。エバが「知恵の木の実」を求めたように、人は知ることを求め、知る楽しみさえ知っている。知ることの追求によって今日の文明が築かれて来たと言っても過言ではない。知ることを求めるのは決して悪くない!しかし何の為に知りたいのか。相手の幸せを願い愛しているからか。それとも自分の名誉の為か。相手を倒し自分が他の人を支配したいからか。ただ自己満足の為か?子どもの時、機械を見ると中がどうなっているか知りたくて分解し、壊してしまった経験を持つ人も多いだろう。ただ知りたいだけでは破壊につながる。時計は組み立てられ、すべての関係が正常に働いている時、役に立ち、良きものだ。しかし壊してしまえばゴミの山。なるほどこうなっているのか、こんな部品があるのかと知っただけでは時計を知ったとは言えない。人についても同じだと思う。人の情報を集め、解剖分析して、この人はこんな経験があり、こんな癖があったのかーと細かく知っても、人としてのその人、生きているその人を知り、愛するのでなければ、その人を破壊し、ゴミ=価値無き者にしてしまう。


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