続・牧会ずいそう<140> 平等

 イエス様はぶどう園で働いた人について話された。朝早くに町に行き,その日の労働者を1デナリの約束で雇った。9時、12時、3時、5時にも出かけて行き同じようにした。一日の仕事が終わり、後から来た人から先に労賃を払った。1時間しか働かなかった人が1デナリもらったので、一日中働いた人が多くもらえると期待したが同じく1デナリだったので、彼等は、不公平だ、不平等だと文句を言った。労苦と時間に応じた賃金を受け取るのが公平で平等だと考える。賃金は働きへの報いだ。これはこの世の一般的な考えだ。しかし、この主人は別の考え方をした。人は働きへの報酬で生活を支えられている。しかし、仕事を得る事の出来る人も、そうでない人もいる。全ての人が生活に必要なものを得るべきだ。招きに応じて働いた全ての人が、時間の差はあっても、生活に必要なものを平等に得るべきだ。愛の配分は平等だと考えたようだ。「ただ私としては、この最後の人にも、あなたと同じだけ上げたいのです」。それに一日中働いた人も約束通り1デナリを受け取った。約束に基づく平等であった。神は時間や物の平等より人への平等を優先される。


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