〔牧会ずいそう(選集)〕 過程を大切に

中学校で親子の集いに餅つきが行われた。餅米の蒸し上がる匂い、人の動き、杵の音…。餅は機械でも搗ける。同じ餅が口に入る。しかし、出来上がる過程に関わらないで口に入る「餅」と、その過程に関わり、その雰囲気の盛り上がりの中で食べる「餅」とでは「餅」が違うような気がする。最近は過程を飛び越え、結果だけを与れる時代になった。
過程への関わり、ここにこそ生きることの喜び、苦しみ、人生の味わいがあるのではないか。人間関係の美しさ、協力、汗、息遣い、興奮、忍耐、期待感、成し遂げた喜び、満足感を味わうのは、過程に関わってこそ……である。信仰の歩みにおいても「過程」が大切だと思う。過程の中で得られるものこそ身につき、成長の力となる。その日その日の歩みを大切にしよう。


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