〔私の宣教スケッチ 53〕 刑務所からの呼び出し

太秦に行ってからの事であるが、大阪の刑務所から呼び出しがあった。「特伝後の出席者」のあの青年が留置所にいる。身元引き受け人として来てほしいと言う。彼は大阪で、西成に生活していた。西成での騒動があった時だ。お風呂からの帰りにあの騒動に出くわし、風呂桶を持ったまま見物していて騒動に巻き込まれ、検挙されたらしい。とにかくすぐ出かけた。刑務所の建物内に入るのがそもそも初めてなので緊張した。彼は間もなく釈放された。その後どう言うわけか、刑務所や少年鑑別所に行く機会が増えた。教誨師として働ければ・・と思ったこともあったが機会が与えられなかった。いや積極的に求めれば機会があったのかも知れない。京都牧師会に参加している先生が教誨師であったから・・京都での特別な集会のポスターやチラシの印刷を刑務所にお願いし度々通ったりもした。団体の特伝で使えるようにと共通のポスターを頼んだのもこの時であった。刑務所内で作られた靴や鞄、その他の製品の売り出しのあることも聞いた。すべての事が宣教の機会として生かされることを願うのだが・・。


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