〔私の宣教スケッチ 51〕 長谷川先生の励まし

神学校で説教学や教会史を教えて下さった長谷川計太郎先生が、永年勤めた教会を引退し奈良に住んでおられると聞いた。やはり車だ。本部への途中に立ち寄り、お宅に訪問すると先生は非常に喜んで下さり、いろいろと牧会の事についても相談にのり教えて下さった。そのうちに、時にはご夫妻で、礼拝の御用にも来て下さり、奥さんが奏楽して下さり先生の説教がきけた。又先生の知っておられる方々を紹介して下さり、大阪女学院の当時の学院長やイズミヤの創設者が吉野の礼拝で証詞をしてくださった。イズミヤの会長は大きな車で運転手付きで来られたが、運転手は中には入ろうとしなかった事が何故か印象に残っている。吉野は自営業の方が多く、これらの方々の苦労話や証詞は大きな励ましとなったようだ。学院長奥村先生が、東京に下宿するようになった息子に毎週はがきを書いたこと、その息子の友人が感心してわざわざ大阪まで出合いに来たこと、イズミヤの会長は当時はまだ珍しかったイスラエル旅行のことを話してくれた事なども記憶に残っている。奥村先生とはその後しばらく文通した。


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