〔私の宣教スケッチ　４４〕　自動車免許の取得

当時は軽自動車が普及し始めたばかりで、まだ自家用車に乗っている人は珍しかった。団体にはトラックがあったが、個人で車をもっているのは一人か二人。もし自動車免許をとればトラックの運転に借り出され、牧会に専念する事ができなくなる・・などと勝手な事を考えていた。ところがある朝、祈りの時に自動車免許のことが気になり、「免許をとる事があなたのみ心であるなら、忙しくなってもかまいません。私はあなたに仕える者ですから・・」と祈った。それから４～５時間立った頃、遠方から珍しい来訪者があり、私の顔を見るなり「先生は自動車の免許を取る事をどう考えていますか？」と聞かれた。ありのままに今まで考えていた事と、今朝祈りの時に導かれて祈った事を伝えると、「わしは今朝、最近特別に入ったお金の十分の一の使い道を考え祈っていた時、先生の顔が浮かび、免許を取るべきだと示され、すぐに出かけて持って来たんですよ。これで免許を取って下さい」とお金の入ったの袋を出された。その午後、早速自動車学校の入学願書を出した。その後のことを思うにつけ、神様のあわれみの御配慮に感謝せずにおれない。