〔私の宣教スケッチ 41〕 山をさまよう

若い人々も続いて集会に集い、将来への期待がふくらんでいた頃、二人の姉妹が続いて未信者と結婚すると言い出した。聖書から、信者同士の結婚を説いたが、効き目はなく、そのうちの一人は言った。「私の今の信仰では、先生の言われる通りには出来ません。未信者と結婚してもそれが今の私の信仰の程度なのです。信仰に応じたことをするのを神様は認めてくださると思います。」そんなーと思ったが、姉妹はその結婚に進んで行った。やりきれない思いで、朝早くから山に登り、あちらの切り株こちらの岩にひざまずいて祈り、夕暮れまで山の中をさまよいうろついた。こんな断食の日が3~4日続いた。牧師はこんな時何も出来ない。祈るほかない。それから半年も経ったか、あの姉妹は結婚して3~4ヵ月経っていたと思うが、自分の考えが間違っていたと悔い改めて来た。共に主人の救いのために祈ってほしいと、朝5時に教会に来られ共に祈る毎日が続いた。その間度々ご主人を訪問したが、段々心が開かれ、1年半ほどして、そのご主人は洗礼を受けた。もう一人は教会を離れたままだ。


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