「一日の懐旧は十日の逆行を来す。一年の旧談は十年の背戻(はいれい)を至す。美行佳談と雖も、事の今日に益なきものは必ず皆わが進学を害す。百年学んで得る所なし。終に廃頽のみ。」
新井奥邃、『聖言』、179
「一日を懐かしんで思い出すことは十日の逆行を来らす。一年を懐かしんで思い出話をすることは10年後戻りすることになってしまう。美しい行い良い話であったとしても、ことが今日に役立たないものは、かならずみな自分の前進を阻害してしまう。百年学んでも得るところはない。終にすたれくずれてしまうであろう。」
過去を振り返ってその間違いを考察し将来に生かすことは大切なことです。しかしそれとは全く異質な過去の振り返りがあります。昔を懐かしみ、そこでの手柄話や自慢話に尽きるとすれば、それは将来への前進を妨げることになります。また逆に過去をくよくよと振り返るばかりで、今の現実に生きようとしないならば、これもまた将来への前進を妨げることになるでしょう。
過去は過去として、常に将来に向って今の現実を生きることが大切です。
〔聖書の個所〕
今の時のいろいろの苦しみは、将来私たちに啓示されようとしている栄光に比べれば、取るに足りないものと私は考えます。
(ローマ8章18節)
だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。
(第2コリント5章17節)