カテゴリー: 新井奥邃

  • 「凡そ子女たる者は当に父母を愛敬すべしとは、大典なり。又父母兄弟妻子諸人を愛する事主上を愛するの愛に優るべからずとは、大訓なり。二條は二而一にして行はる。蓋(けだ)し人は主上を愛する事無上にして、而る後能く其父母兄弟妻子を愛するを得べければなり。」

    「凡そ子女たる者は当に父母を愛敬すべしとは、大典なり。又父母兄弟妻子諸人を愛する事主上を愛するの愛に優るべからずとは、大訓なり。二條は二而一にして行はる。蓋(けだ)し人は主上を愛する事無上にして、而る後能く其父母兄弟妻子を愛するを得べければなり。」

    新井奥邃、『聖言』、203

    「すべて子である者は、まさに父母を愛し尊敬すべきであることは、最も大切にしなければならない教えである。また父母妻子、その他もろもろの人を愛する事は、主である神を愛する事の愛よりも勝ってはならないということは、最も大切にしなければならない教えである。この二つの教えは、二つにして一つとなて実現することである。まさしく人は主である神を愛する事を第一のこととして、そののちよくその父母兄弟妻子を愛する事を体得することができるのだ。」

     十戒(出エジプト記20章)中の第5戒に「父、母を敬いなさい」との戒めがあります。1~3戒が神さまを愛する事、4戒の安息日規定に続いて、5~10戒が隣人を愛する事。隣人を愛する事の一番最初にある戒めが父母を敬うこととなっています。殺人や盗み、姦淫に先立って、父母を愛する事は大切なことなのです。しかし父母を愛する事はそんなに簡単なことではありません。子どもが父や母を殺してしまう事件は後を絶ちません。本当ならば愛したい気持ちでいっぱいなのに、どう愛せばいいか分からずに悩みの中にある人も多いことでしょう。
     イエスさまは、父母を捨てて私に従いなさい(マタイ19章12節、他)、といわれました。それは決して父母をないがしろにしなさいといわれたのではありません。本当の意味で父母を大切にするためには、神さまをまず愛し、それによって愛を教えていただき、また愛そのものをいただいて、父母を愛するようにと語られたのです。神さまよりも父母を愛そうとすると、真に父母を愛する事にならないのです。
     まず神さまを愛し、そうして父母を、そして隣人を愛しましょう。

    〔聖書の個所〕

    あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。
    (出エジプト記20章12節)

    また、わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子、あるいは畑を捨てた者はすべて、その幾倍もを受け、また永遠のいのちを受け継ぎます。
    (マタイ19章29節)