詩篇の祈りに導かれて(72)(週報2026年2月15日号)

 詩篇72編の内容は、一言でまとめれば、王のための祈りです。そして、その詩篇72編の中で祈られている王の役割と使命を実現していくのは、私たちの主イエス・キリストです。「王は 弱い者や貧しい者をあわれみ/ 貧しい者たちのいのちを救います。/ 虐げと暴虐から/ 王は彼らのいのちを贖います。/ 王の目には 彼らの血は尊いのです」。イエスさまこそがまことの王です。そして、まことの王であるイエスさまは「弱い者や貧しい者」の血を尊いと見ていてくださいます。この世界に尊くないいのちはないのです。

 いのちの尊さを口で言うのは簡単です。しかし、そのいのちの尊さが本当の意味で見えてくるのは、イエスさまの十字架の前においてなのだと思います。尊いいのちが尊いいのちとして大切にされるのは、イエスさまの十字架の前においてです。私たち罪人のいのちが贖われるために、ご自分のいのちを代価として支払われたイエスさま、そのイエスさまの十字架の前に立たなければ、本当の意味でいのちの尊さは分からない、そう思うのです。

 詩篇72編には「平和」という言葉が何度か出てきます。平和への願いが祈りの中に込められています。そして、その平和はまことの王が私たち一人ひとりのいのちを尊いと見ていてくださるところから始まります。十字架による贖いのみわざこそが平和のスタート地点です。

人の子も、仕えられるためにではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。(マルコの福音書10章45節)


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