詩篇の祈りに導かれて(57)(週報2025年10月26日号)

 詩篇57編の詩人は追いつめられていました。詩人はそんな自分のことを「人の子らを貪り食う者の間で 横たわっています」と表現しています。まな板の上の鯉です。希望が見えてきません。まさに暗闇です。しかし、その暗闇の中で詩人は告白します。「神よ 私の心は揺るぎません」。そして、自分自身に呼びかけます。「私のたましいよ 目を覚ませ。/ 琴よ 竪琴よ 目を覚ませ。/ 私は暁を呼び覚まそう」。

 夜明け前の時間、周りは暗闇に包まれています。暗くて何も見えません。そして、何よりも見えないのは神さまのみわざです。神さまのご支配が見えないのです。まことなる神さまの恵みのみわざが見えなくなる、それが暗闇です。詩人本人も心が揺るがされていたのではないかと思います。しかし、それでもなお、詩人が揺るがないことを告白するのは、詩人の目が深い暗闇の中でまことなる神さまの恵みを見つめていたからです。まことなる神さまの恵みのみわざは、どのような暗闇の中にあっても変わらないのです。

 イエスさまがお生まれになったのは夜明け前の時間でした。よみがえられたのも同じです。人々が希望を見ることもできない、そんな暗闇の中で、神さまは主イエスさまの誕生と復活のみわざを成し遂げてくださっていたのです。

 どのような暗闇の中にあっても、聖霊に助けられながら、目を覚まして、まことなる神さまの恵みのみわざを見つめることができれば幸いです。

この方は恵みとまことに満ちておられた。(ヨハネの福音書1章14節)


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