説教要旨 2025年5月18日(日)

主日礼拝説教:2025年5月18日(日)

聖書箇所:出エジプト記9章13~21節

説教題:わたしの名を全地に

暗唱聖句

しかし、このことのために、わたしはあなたを立てておいた。わたしの力をあなたに示すため、そうして、わたしの名を全地に知らしめるためである。

出エジプト記9章16節

説教要旨

わたしの名を全地に知らしめるために

 エジプトのファラオはイスラエルの民をなかなか解放しようとしません。エジプトには次々と災いが降りかかります。ただ、ファラオ自身は直接的な被害を受けていません。そんなファラオに神さまは宣言されます。「実に今でも、わたしが手を伸ばし、あなたとあなたの民を疫病で打つなら、あなたは地から消し去られる」。簡単に言えば、「あなたを消すことなど、いつでもできる、今すぐにでもできる、」そんな意味の言葉です。実に恐ろしい言葉です。

 ファラオは、まことの神さま、主によって生かされていたにすぎませんでした。ファラオが知らなければならなかったのは、小さな自分を生かしていてくださる神さまの大きなあわれみでした。そして、ファラオが生かされていたのは、神さまの御名が全世界に知らされるためでした。それは、単純に神さまの存在や力が全世界に知れ渡ることではありません。神さまの御名があがめられることです。神さまが神さまとして恐れられることです。

 人生には意味や目的があります。意味や目的のない人生はありません。どのような人の人生にも、意味があり目的があるのです。意味や目的もなく生まれてきた人は一人もいないのです。社会の中で役に立つことができないとしても、自分ではいてもいなくても変わらないような人間にしか思えないとしても、意味や目的のない人生はありません。自分では見つけられないとしても、神さまは、私たちの人生に、意味を見出していてくださり、目的を持っていてくださるのです。

 私たちが生きる意味と目的は、神さまの栄光をあらわすところにあります。私たちの栄光ではありません。神さまの栄光です。神さまの栄光をあらわすところに、私たちの生きる意味と目的があるのです。そして、神さまの栄光を求めて生きる私たちを、神さまは私たちらしく用いてくださいます。

 生まれてきた時から神さまを信じている人は一人もいません。誰もが、ファラオと同じように、神さまの御前にかたくなな者だったのです。神さまの御前にかたくななファラオの姿は、私たちの姿でもあります。しかし、神さまはそんな私たちを罪の支配の中から取り戻してくださったのです。

 神さまの御前にかたくなであり続けたファラオは、不本意なかたちで、神さまの御名を証しすることになったと言えるのかも知れません。私たちは、ファラオのようにではなく、神さまに救われた恵みを喜びながら、神さまの御名を証しするために用いていただくことができれば幸いです。

主のことばを恐れた者は

 神さまは雹を降らせる前に避難を呼びかけられます。ファラオの家臣の中には「主のことばを恐れた者」がいました。彼らはしもべたちと家畜を家に避難させました。神さまの言葉を恐れた家臣たちは神さまの言葉に従ったのです。

 ファラオの一部の家臣が神さまの言葉を恐れたのは、神さまの語られた災害が恐ろしかったからでしょう。そして、そんな彼らのことも含めてのことになると思いますが、後にモーセはファラオに言いました。「あなたとあなたの家臣はまだ、神である主を恐れていないことを、私はよく知っています」。

 私たちは神さまを恐れています。それは神さまを恐ろしく思っているからではありません。神さまの愛に触れたからです。詩篇130編では、「あなたが赦してくださるゆえに/ あなたは人に恐れられます」と歌われています。

 私たちが神さまを恐れるのは、神さまの愛に触れたからです。かけがえのない御子イエスさまを犠牲にまでして、罪人の自分を赦してくださった、その神さまの愛に触れて、神さまの愛を受け取って、私たちは神さまを恐れる者と変えられました。だからこそ、神さまの言葉を大事にするのです。神さまの言葉に耳を傾けて従おうとするのです。神さまを恐れるとは、神さまを愛することです。

祈り

 かたくなであり続けたファラオの姿に私たち自身の姿を見つめさせられます。しかし、そんなかたくなな私たちの心が、イエスさまの十字架の愛に触れて開かれたことを感謝します。罪を赦されて、神さまのものとされて生きる救いの恵みを喜びながら、神さまを神さまとして恐れる私たちとしてください。新しい一週間の歩みも、御名があがめられるために用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

2025.5.18 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-012025.5.18 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-02


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