説教音声・要旨 2024年10月20日(日)

主日礼拝説教:2024年10月20日(日)

聖書箇所:テモテへの手紙第二4章1~5節

説教題:時が良くても悪くても

暗唱聖句

みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。

テモテへの手紙第二4章2節

説教音声

説教要旨

生きている人と、死んだ人とをさばかれるキリスト・イエスの御前で

 パウロは「神の御前で、また、生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現れとその御国を思いながら」(1節)厳かに命じます。最後の命令です。「生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現れとその御国を思いながら」という言葉には、イエス様の再臨に対する期待が込められています。

 イエスさまは、生きている人と死んだ人とをさばく方です。そのさばきは、イエスさまの再臨の時のことであり、御国が完成する時のことです。

 「さばき」という言葉を聞くと、私たちは恐ろしさを感じます。イエスさまのさばきの前で、私たちは恐れおののきます。しかし、パウロがイエスさまの再臨とさばきを語っているのは、テモテや私たちを怖がらせるためではありません。その反対です。パウロは慰めと希望を語っているのです。私たち信仰者にとって、イエスさまの再臨は天の御国に迎えられる時だからです。

 イエスさまの再臨の時、私たちはビクビクと震えながら、イエスさまの御前に立つのではありません。なぜなら、イエスさまは私たちの罪のさばきをすでに受けてくださっているからです。イエスさまは、私たちの罪のさばきを、私たちの代わりに、十字架の上で受けてくださいました。そして、そのさばきは決して変わらないことを、最後のさばきにおいて、私たちは確認させていただくことになります。私たちが赦されて神さまとともに新しく生きるために、十字架のさばきを受けてくださったイエスさまの愛は、最後のさばきの場においても、決して変わることがないのです。だからこそ、私たちは、イエスさまの再臨の時を、イエスさまがもう一度来られる時を、待ち望んで生きるのです。

 私たちは弱い者です。しかし、私たちを愛して十字架にかかってくださった救い主イエスさまは、弱い私たちを迎え入れてくださいます。

みことばを宣べ伝えなさい

 「みことば」(2節)とは、神さまの言葉、神さまからのメッセージです。その中心はイエス・キリストの福音です。イエスさまこそが救い主である、イエスさまは真実な方である、イエスさまの救いは決して揺るがない、それがみことばです。そして、そのみことばをテモテに託しながら、パウロは「時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい」(2節)と命じています。

 パウロの命令の背景には、「人々が健全な教えに耐えられなく」(3節)なることがあります。イエスさまを信じているはずの人々が、みことばを聞こうとしなくなるのです。そして、「耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、真理から耳を背け、作り話にそれていくような時代」(3~4節)になります。そんな中で、テモテは伝道者の務めを果たすことが求められているのです。

 人々は、みことばではなくて、「耳に心地よい話」を聞こうとします。パウロによれば、みことばとは、耳に心地よい話ではないことになるでしょう。みことばは耳に心地よくないものです。しかし、そうであるにもかかわらず、パウロが、みことばにこだわり、みことばをテモテに託すのは、みことばこそが真理だからです。みことばによって指し示されるイエス・キリストこそが真理だからです。真理のみことば、主イエス・キリストによってこそ、私たちは神さまの御前に立つことができるのです。そして、神さまは、私たちのすべてが、すべての人が、イエス・キリストを通して、ご自分の御前に帰ってくることを願っていてくださいます。

 耳に心地よくないみことばを宣べ伝えるのは、簡単なことではありません。

 ある先生は、「伝えてごらん。そうしたら、みことばで言われている真理といのちがあなたのものになります」と言われています。みことばは、宣べ伝えてこそ、自分のものになると言われました。そして、みことばを宣べ伝えるというのは、機械的にイエスさまのことを伝えることではなくて、みことばに養われて生きる自分自身をそのまま明け渡すことだと言われました。みことばに養われて、イエスさまの愛に支えられて生きるところで、みことばは実を結んでいくのです。

 「時」は関係ありません。みことばは私たちが考える時の良い悪いを超えて働きます。みことばに養われて生きる私たちを通して、みことばが宣べ伝えられていくことを願います。

祈り

 「みことばを宣べ伝えなさい」。テモテに託されたみことばを、私たちも受け取りました。そして、テモテと同じ使命をいただいています。小さくて弱い私たちですが、新しい一週間も、みことばに養われて生きる者としてください。そして、みことばを宣べ伝える者として用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります、アーメン。

2024.10.20 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-01
2024.10.20 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-02


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