二年目の奉仕教会ではみことばの奉仕にも携わらせていただきました。年に何回かのことでしたが、水曜日の祈祷会や主日礼拝でみことばの奉仕をさせていただけたのは大きな学びになりました。未熟さを通しての学びです。
主日礼拝でみことばの奉仕をさせていただいた日のことでした。すべてのことが終わった後、JRの駅に向かって、大きな道路の歩道を歩いていた時です。反対側の歩道から、大声で呼びかけてくる方がおられました。教会の信徒の方でした。ちょっと恐そうな方です。あまり話をしたことはありませんでした。
ドキドキしながらその方の所まで行くと、すぐにその日の説教に対するダメ出しが始まりました。抑揚のつけ方から説教の組み立て方に至るまで、ベテランの先生の説教を引き合いに出しながら、事細かにご指導くださいました。納得のいくご指摘ばかりでした。
きついご指導で、その時は大きく落ち込みましたが、私にとってはとても大切な学びになりました。私は、教えてくださったことを念頭に置きながら、いつもみことばの奉仕に立たせていただきました。
あれから十年近く、時の経過に見合った成長ができているか、疑わしいばかりです。学ぶ者であることを忘れないで、いつも謙遜にみことばの奉仕に臨むことができればと思っています。
「同じように、若い人たちよ、長老たちに従いなさい。みな互いに謙遜を身に着けなさい。」(ペテロの手紙第一5章5節)