改めまして(33)
神学校の学びは、学校での学び以外に、奉仕教会での学びがありました。奉仕教会に行くのは、水曜日の午後、土曜日の午後、そして日曜日でした。
神学校に入ると、すぐにそれぞれの奉仕教会が発表されました。教会名と牧師名と連絡先だけが教えられました。神学校から奉仕教会に電話をかけて、先生に挨拶をすることから、学びが始まりました。
一年目は福音自由の教会でした。神学校のある塩屋からは遠かったため、奉仕教会に行くのは土日だけでした。泊りがけです。阪急電車で通いました。
日本の神学校についてよく知らなかった私は、日本の教会についても、当然のことながら、よく知りませんでした。福音自由教会も奉仕教会を通して初めて知りました。
福音自由教会に行って、まず印象的だったのは若者の多さでした。昔に比べると、少なくなっていたのかも知れません。それでも、たくさんの若者が真剣に神様を求めて教会に集っていました。教会学校では、大人のスタッフと一緒に、中高生たちもアシスタントとして奉仕していました。毎週の教会学校で、子どもたちが、歌って、踊って、ゲームをして、みことばを学んでいる姿は、新鮮な驚きでした。神学生の私にできることと言えば、教会の方々から学ばせていただくことだけでした。
「彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。」(使徒の働き18章26節)