改めまして(29)
関西聖書神学校では5月の連休に「塩屋聖会」なるものが行われています。神学校に入って、最初に取り組むことになったのは、塩屋聖会とその準備でした。聖会において、神学生に与えられていた役割は、しもべとして奉仕することでした。
聖会限定の役割分担ではありませんが、私は神学校で「庶務宿泊部」という部に配属されました。聖会では、案内の発送から始まって、宿泊や配布物の準備、参加者やお金の管理、受付や問い合わせへの対応など、様々な役割がありました。いずれも、先輩から教わりながらの奉仕でした。後に学年が上がってからは、教わってきたことを伝えていかなくてはなりませんでした。その時には、私自身の知識や理解が不確かで、苦労したことを覚えています。
さて、聖会の前はいつも特にバタバタしていました。それでも、授業や祈祷会は変わることなく粛々と行われていました。朝ごとに、みことばが語られて、祈りの時が持たれました。そして、そのみことばと祈りの時があったからこそ、私たち神学生は奉仕にも集中することができていたように思います。みことばの奉仕であれ、他のどのような奉仕であれ、まず奉仕者である自分自身が神様との交わりに生かされる大切さを教えられたように思います。
「主が来て、そばに立ち、これまでと同じように、『サムエル、サムエル』と呼ばれた。サムエルは『お話しください。しもべは聞いております』と言った。」(サムエル記第一3章10節)