説教音声・要旨 2024年3月10日(日)

説教音声

説教要旨

  • 主日礼拝説教:2024年3月10日(日)
  • 聖書箇所:テモテへの手紙第一4章11~16節
  • 説教題:救いのために

暗唱聖句

自分自身にも、教えることにも、よく気をつけなさい。働きをあくまでも続けなさい。そうすれば、自分自身と、あなたの教えを聞く人たちとを、救うことになるのです。

テモテへの手紙第一4章16節

説教要旨

◆信者の模範となりなさい

 テモテは「年が若い」(12)働き人でした。そして、年が若いことで、軽く見られることがあったようです。そんなテモテに、パウロは「ことば、態度、愛、信仰、純潔において、信者の模範となりなさい」(12)と命じました。

 パウロは、信仰者の模範となることを命じながら、「聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい」(13)と命じています。また、「あなたのうちにある賜物を軽んじてはいけません」(14)と注意しています。

 信仰者の模範となることを求めたパウロは、聖書の朗読と勧めと教えに専念することを教えました。他に目を向けるのではありません。聖書の朗読と勧めと教えに専念するのです。そして、その聖書の朗読と勧めと教えの中で、求められるのは、イエス様を見つめることです。逆に言えば、イエス様を見つめるために、聖書の朗読と勧めと教えに専念するのです。

 賜物を軽んじないということも、本質的には同じでしょう。賜物は神様が与えてくださるものです。その賜物を軽んじないというのは、賜物を与えてくださった神様を重んじることです。賜物によって成し遂げられた自分の働きを誇るのではありません。賜物を与えてくださった神様に目を向けて、神様を誇るのです。

 言葉、態度、愛、信仰、純潔において、信仰者の模範になると言えば、私たちは聖人君子のようになることをイメージするかも知れません。しかし、信仰者の模範になるというのは、神様を恐れる者になるということでしょう。神様を見上げる人です。神様が御子イエス・キリストによって成し遂げてくださった救いの御業を見上げる人です。十字架の死と復活を見つめながら、罪人の自分を赦してくださったイエス様の愛を受け取り続けながら、神様を神様としてほめたたえる人です。信仰者の模範になるとは、神様の愛に支えられながら、神様を神様として恐れる歩みの中にあると言えるでしょう。私たちは、神様の一方的な愛の恵みに包まれながら、信仰者として前進していくのです。

 私たちは、間違います。失敗します。愛することができない、信じることができない、そんな自分の未熟さに絶望させられることもあります。しかし、だからこそ、救い主イエス様を見上げます。神様はそんな私たちを前進させてくださいます。

◆働きをあくまでも続けなさい

 パウロは最後に「働きをあくまでも続けなさい」(16)と命じました。「あくまでも」とは、「どこまでも」という意味です。「とにかく働きを続けてほしい」、そんなパウロの願いが感じられます。

 パウロから「あくまでも」と言われていることからすると、テモテには働きを続けることが難しい場面もあったと想像できます。実際に、テモテは、年が若いことで、軽く見られたりもしていたようです。軽く見られるのは、とても辛いことであり、働きを難しくすることです。

 パウロは、働きを続ける結果として、「自分自身と、あなたの教えを聞く人たちとを、救うことになる」(16)と言っています。パウロの言葉によるならば、救いは人間の働きにかかっているように思えるかも知れません。そうであるならば、私たちの救いは、実に不確かなものになってしまうでしょう。なぜなら、私たちは弱い者だからです。

 「働きをあくまでも続けなさい」と語っていてくださる神様は、決して働きを止めない方です。他でもなく、神様ご自身が、働きを続けてきてくださいました。私たちが諦める時にも、神様は諦めないで働きを続けていてくださいます。私たちの救いは、その神様の働きに支えられています。私たちを愛していてくださる神様が、いつも共にいてくださる、働き続けていてくださる、そこに私たちの救いと希望はあるのです。

 「働きをあくまでも続けなさい」、そう語られた神様ご自身が、私たちの救いのために働き続けていてくださることを覚えて、感謝したいと思います。神様の豊かな働きに支えられていることを覚えながら、私たちもまた、神様の愛に応えていくことができればと思います。そして、私たちの小さな働きが、互いの救いのために、神様に用いていただくことができれば幸いです。

祈り

 神様、私たちを愛して、御子イエス様を十字架にかけてくださったあなたが、今日も私たちの救いのために、働きを続けていてくださることを覚えて感謝します。新しい一週間も、あなたご自身に支えられていることを覚えながら、平安をいただいて、あなたの愛に応えていくことができますように。私たちの小さな応答を用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。

説教要旨(画像ファイル)

2024.3.10 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-01
2024.3.10 東近江キリスト福音教会「礼拝」説教レジュメ-02

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